平成生まれのマクレーン

映画レビューを中心にぼちぼち綴ります。絵もペイントで適当に描いてます。

「チェンソーマン」について

ども、こんばんは

マクレーンです

今回は、映画ではなく漫画についてレビューを書きたいと思います。

今回の作品は、これ

チェンソーマン

最近、かなり話題になってますよね

あちしは、少年ジャンプ+で一部を読破しました

Amazonプライムビデオでアニメのほうも拝見しておりまする

あちし、ひにくれてるので、基本的に流行ってるものって嫌いなんですが

本作は好きです

漫画集めたいとも思います

今二部も少しずつ読んでます

 

それでは、めずらしく流行りのものをつづっていきマッスル

以下、作品の中身にも触れます

 

 

 

 

まず、チェンソーマンのストーリーを簡単に説明すると・・・

 

199X年、世界は核の炎に包まれた・・・

 

あ・ちがった

 

 

 

チェンソーマンのストーリーは

 

世界に悪魔が存在しています

悪魔は人間を食べるので、人間は困っています

悪魔は、人間が抱く恐怖心が強ければ強いほど強い力を持っています

たとえば、癌(ガン)に対しての人間の恐怖は強いので、ガンの悪魔の力は強大です

悪魔に対抗すべく、デビルハンターという職業があります

悪魔を倒すことが仕事で、企業が運営しているものと国が組織しているものとがあり、

国が組織しているものを公安のデビルハンターといいます

デビルハンターの中には、人間に友好的な悪魔と契約し、悪魔に何かを差し出す代わりにその悪魔の力を一部使える者がいます

主人公のデンジは、以前から飼っていた頭からチェンソーが生えたような見た目の悪魔ポチタと融合し、チェンソーマンになることができるようになります

そして、ひょんなことから公安のデビルハンターとなり、仲間と共に悪魔と戦うのであった

 

といった具合ですね

昔、ジャンプにDグレイマンという悪魔と戦うエクソシストの漫画がありましたが、

それとは世界設定も作風も全く違います

まったく関係ないです(じゃ出してくんなよ( ゚Д゚))

 

 

 

まず、あちしが思ったのはですね

主人公がとても利己的なんです

ここがかなり気に入りました

主人公デンジは、もともと父親の借金を背負わされて、ヤクザに借金を返済するためにヤクザにいいように使われ、人間以下の暮らしをしていました

そのころからポチタとあばら家で暮らしていたのですが、

一日に食パン一枚しか食べられない日もあって

 

普通は食パンにジャムをぬって食べるらしいぞ

 

なんて、ポチタに話したりするんですね

ジャムを塗った食パンを食べたことすらない貧しい少年

とてつもない不遇にさいなまれてる感が溢れ出しています

そっからひょんなことから公安のデビルハンターとなり、普通の生活ができるようになるデンジですが

このデビルハンターってのがとても危険な仕事で、生存率がかなり低いです

作中でもばったばったと仲間が死んでいきます

しかも、少年誌でありがちな劇的な死をとげる奴が少ないんですよ

それほど悪魔と人間の力の差は歴然というわけだす

そのような命の危険が伴う仕事なので、当然動機が必要となりますよね

デンジの仲間は、悪魔に殺された家族の復讐だったり、

恐怖に耐えられずデビルハンターやめたりするんですが

デンジの動機はというと

普通の生活ができるから

美人上司とキスがしたいから

などと、とても利己的な理由なんです

これがね、個人的にとても好きでした

 

 

 

今の社会って、今の風潮って

公共よりも個人の充実が大事

って感覚にシフトチェンジしてると思うんです

自分の権利は主張すべきものであって、公のために犠牲にすべきでないとの風潮があると思うんです

だから、騒音の苦情で公園がなくなったりするんですよね

我慢せず、やりたいことを自由にやるべきだと言って、学校行かずに日本一周とかしちゃうじゃないですか

 

でも、少し前に大ヒットした鬼滅の刃のタンジローなんて、公僕そのものですよね

年端もいかないのに、家族のために働いて、家族殺された後も、妹のために頑張って

敵の鬼にさえ、気をつかう

自己の充実なんてありゃしない

今の社会の風潮と正反対な彼が、世間ではとても人気だったわけですよね

自分の感覚とは程遠い、タンジロー大好きだったわけですよね

でも、アンチ鬼滅派のあちしは、そんなタンジローがでぇ嫌いでした

彼にリアリティを感じなかったからです

いくらなんでもそんな奴はいないだろと思ってしまった

 

 

 

 

人ってやっぱり欲深くて、まがまがしいものなので、そういった部分を一掃してしまうともはや人ではないんです

いくらフィクションといったって、漫画の中のキャラが生きた人間だから漫画は面白いのであって、

理想郷を描く夢物語とは違うわけです

てか、違っててほしいんですあちしは

 

 

話が大幅にそれましたが、本作の話に戻します

デンジくん

彼はかなり利己的で、しかも動機が幼稚です

でも、それまでの彼の地獄のような生活から考えると、そうなるのも頷けるんですが

少年誌の主人公らしくないなと思いました

だが、それがいい

世間に媚びてない感があちし的にグッド

 

少年誌ぽくないってのもあちし好きなんだと思います

グロテスクですし、性描写もけっこうきわどいものがありました

少年誌にしてはドライですし、

あちし無駄に熱いのは苦手なので、そこもグッドでしたね

 

あと悪魔のヴィジュアルがすばらしい

気持ち悪くて良いんです

有名なアメコミで、スポーンという悪魔の話があります

フィギュアが大人気のやつですね

スポーンのフィギュアは、戦闘的なヴィジュアルというか、とげとげしてかっちょいいものが多いです

でも、本作に登場する悪魔は、にゅるにゅるなヴィジュアルというか、とにかく異質で奇妙なものが多い、独特ですし、

どこか人間ぽいですしね

そういう奇妙なものが人間社会にぽっと出てくるといった雰囲気も異質で良かったです

 

 

 

 

一番よかったのは

ぼんやりとしか明かさない世界観や陰謀かな

悪魔の出生の秘密や、人間社会に発生する所以など、一部ではあまり明かされませんでした

本作はただのバトルものではなく、陰謀渦巻くストーリー展開があるんですが

そのへんの説明もかなり薄いんです

でも、ぼんやりとは明かしてくるんです

そのぼんやり感が読者に考察を生ませるふくみがあって逆に気になって読みたくなる

少年誌にありがちな劇的シーンがなくても、そのふくみにかなり惹きつけられます

うまいですね

 

また、利己的なデンジがどのような判断を下し、行動するのかも気になりますし

絵も見やすいです

出てくる武器や戦闘方法も斬新でかっこよいですし、

二部が気になります

二部では細かな世界観が明るみになればなぁと思いますあちしは

 

 

 

長くなってしまったが、書きたいことばかり書いて特に魅力が伝わってないような気しかしない

あの、チェンソーマンおもしろいです

センス抜群の漫画です

読んで損はしません