平成生まれのマクレーン

映画レビューを中心にぼちぼち綴ります。絵もペイントで適当に描いてます。

3時10分決断の時 Amazonプライム 映画レビュー

どもこななち

マクレーンです

今日も今日とて、映画鑑賞です

Amazonプライムビデオですぞ

原題は3:10 TO YUMA

それではレビューで、わっしょい↓

 

 

 

みなさん本作を知っていますか
あまり知られてはいないけれど
クリスチャンベイル、ラッセルクロウと二大俳優主演で贈る、熱き漢たちの西部劇です
とても好きです
グッと熱くなります

西部劇ってのがまずシブいですよね
明日に向かって撃て、なんかが名作と言われてますが、私にとって本作も名作です

凶悪犯であるラッセルクロウを、戦争で足を負傷したクリスチャンベイルが3時10分発のユマ行き汽車に乗せるまでの護送を務める話です
劇中通して主人公ふたりの対照的な性格が、その行動から語られます
最初から最後までベイルの表情で語る演技が良いんですよね
ダークナイトシリーズでもそうですが、ベイルは内に閉じ込めた強く複雑な思いってのを表現するのがグッドですよね
大好きですベイル
どのような困難な状況でも誇りや信条を大切にするベイル
不名誉というレッテルを自身に貼ってしまった彼が、息子に、そして彼自身に誇りの大切さを、命を賭して訴えます

対するは冷酷な犯罪者ラッセルクロウ
ベイルとは対照的に、欲望に忠実に生き、目的のためなら手段を選ばない
仲間の命すら切り捨ててしまう
いや、仲間などと呼べる存在は彼にはいないのかも
短絡的、情緒的に見えますが、実は心の奥底には信条を持っていそうで、その複雑な深みが鑑賞者を魅了します
なんたってあのラッセルクロウですからねグラディエーターアメリカンギャングスターの

ベイルの信条が揺らぐ描写など
現実は厳しく、思い通りにはいかない様子が分かります
そこで何を大切にするか、どう動くか
たまに、対照的なふたりが協力したり、共感しているようなシーンがあり、心と現実の複雑な絡み合いを思い知らされます


人の真意は行動で決まる
ベイル演じるバットマンのセリフです
いやはや、お堅い人間が似合う俳優だ

時代背景もあって、バッタバッタと人が撃たれて死んでいきます
命を粗末に扱っているかのような描写ですが、ほんとにあった時代なんでしょうね
法整備され比較的安全となった今の日本
命の危険は身近なものではない
明日生きられるかどうかも分からない
そんな時代の本作では、保障された長い時間を生き続けるための経済的術を模索する現在よりも、その時々「どのように」に生きるかを重んじていたのかも知れません
今の我々には分からないですね

とにかく、ラスト20分がたまらなく良いです
グッとグッと心が熱くなります
ぜってー見てくれよな!

TENETを観てからというもの、信条という言葉を多用するようになってしまった