平成生まれのマクレーン

映画レビューを中心にぼちぼち綴ります。絵もペイントで適当に描いてます。

「すずめの戸締まり」を劇場でみた

どもこんばんは

マクレーンです

土曜日の夜です

サタデーナイトフィーバーですが

いかがお過ごしでしょうか?

土日も疲れますよね

人間は死ぬまで隷属です

鎖に繋がれたままです

なので、あちしは今日も、今日とて映画鑑賞です

本日は

すずめの戸締まり

を見てきました

劇場で!!

 

 

 

娘が観たいと言ったので、家族で劇場行ってきました
新海誠監督は秒速、言の葉の庭、君の、天気と見てきましたが、まあまぁ好きです
君の名はより天気の子のが好みなたちです。

CMを見て、本作も気になっておりました。

都合よく娘が見たいと言ったので、あちしもいってきましたぞ

 

 

 

当初は、イスに魂が乗り移って動き回ることや、しゃべる猫がでてきたりすることから、低年齢向けなのかなと思いました
新海誠、シフトチェンジしてきたなぁと思ってました
すずめの人物描写もやや薄めかなぁ
君の名はも、天気の子も、低年齢向けではなかったので、少しがっくりしてました中盤まで
しかし、中盤以降の深さと複雑さにグッときました
中盤以降は全然子供向けではなかった
私が思う本作は、
自己犠牲とわがまま
喪失と再生
の話かなぁと

 

それではレビュー、行ってみまっしょい

以下、ネタバレ含みます

 

 


東日本大震災が話に絡んでくるのはなんとなく知っていましたが
後半はがちがちにその傷痕を見せつけられることになり
大惨事だったのだと、
深い傷を負い大切な人を亡くした人がたくさんいるのだと、
再認識しました

震災から10年以上、そこにスポットを当て物語というフィクションを織り交ぜることはなかなか勇気がいったんじゃないかなぁ

すずめの、死ぬことを恐れないという言動から、生きることに対してやや投げやりになっていると見て取れました
また、閉じ師であるソウタも、使命のためなら命を惜しまないといった感じで、
友人の芹澤が言っていたように自分をおざなりにしていることが分かります
お仕事柄そうなのかな、、、
そんな二人が最後に
生きたい!
死はとなり合わせにあるもの
それでもあと一時でも生きたい!
と叫んだのはかなり良かったです
生を望んでこそ、文字通り生き物ですからね

 

 


たくさんの人の命を救う閉じ師という職が

知名度が皆無で誰からも賞賛されない中、
良い仕事は見えない方が良い
などとのソウタのセリフからも自己犠牲の精神が見受けられます
途中、要石となったのなんて、もろそれですよね


自己犠牲で言えば、中盤出てきたすずめのおばさん環の本音
彼女も多大な自己犠牲を払ってきたことが分かります

突如、姪っ子の母になる・・・
どんなに犠牲が大きかったか、容易に想像できます

それはそれはとても苦労をしたと思います


犠牲の大きさで言えばすずめもそうです
突如不条理に愛する人を奪われた

自己犠牲といはまた別ですが、状況故にあきらめたことは星の数ほどあったと思います

 

 

 

一方、もともと要石であったダイジンが猫となって主人公たちの手を煩わすこと

ダイジンの行動は謎が多いですが、あれはわがままだったんじゃないかな
おそらくダイジンも、もともと神様か閉じ師の一族の祖先だったんじゃないかなと思います
人類のために要石となったんじゃないかと
それが、すずめによって解放されたことで、ずっと我慢してた、諦めてた自由を得た
からしばしの間、わがままをしたんじゃないだろうかと
そして誰かに褒められ、愛されたかった
私はすずめの子にはなれなかった
ってのはそーゆー意味で言ったんじゃなかろうか
愛され、抱きしめられたかったのだ
ダイジンのそーゆー幼稚な行動は、すずめが母親に対して望んでいたものかもしれませんね

 

 

すずめも、保護者である環の気持ちをそっちのけで旅をしていたのもわがままですよね
今までのすずめの痛みから考えれば、ほんのささいな甘えのような気もしますが

見えないところで、多大な苦労をしている人がいる

実はそうゆう人たちが世界にとって大切だったりする

そういう人たちこそ見えなかったりする

この世界も人間も複雑だ

 

 

最後、すずめが常世で幼少期の自分に言う言葉には感動しました
きっと、たくさんの人がそのようにして、立ち上がってきたのだと思うと涙が出ました

 

今は暗くても

明るい明日が来る

今日も明日も明後日も、きばって生きにゃあなりませんな

てことで、自己犠牲とわがまま、喪失と再生の物語だと思いました

 

途中、魔女子さんの音楽がかかりましたが、オマージュなのかな
一応、少女が色んな人に会って成長する物語という点で共通してますよね
てか、芹澤は神木くんが声をしてたんですね、
全然気が付かなかった

劇場で見る価値はありますね