平成生まれのマクレーン

映画レビューを中心にぼちぼち綴ります。絵もペイントで適当に描いてます。

ジョジョラビット 映画レビュー

どもこなねちわ、マクレーンです

本日とて映画レビューです

Amazonプライムにありましたジョジョラビットです

非常に素晴らしい作品ですね

それではレビュー行きまっしょい

 

プライムであったので久しぶりに鑑賞
間違いなくここ数年でNo.1の映画ですね
思いが溢れ、レビューを書き直しました

第二次世界大戦真っ只中
ナチス思想に酔狂し、ヒトラーをイマジナリーフレンドにもつ10歳のジョジョとその母親が自宅で匿った少女の話

反戦映画ではありますが、かなりコミカルに描いています
ヒトラー役のタイカワイティティがかなり面白くて
ジョジョやその友達のヨーキーはとてもかわいい
コメディ的演出も多々あり序盤はウエイト軽く観られるのですが、これがどんどん重くずっしりなってくる
後半はコメディ的演出でさえ惨状に見える
かわいい子供たちが戦禍に存在していることだけで胸が痛くなってくる
可笑しいくらいに、コメディに見えてしまうくらいに酷いのが戦争なのだと言わんばかりでした

ファッションや色遣いがとても鮮やかで戦争映画とは思えないほどです
ジョジョの純粋ぶりも後押しし、なおそう思う
そんな中でも、というかそれを逆手とって?かな、きちんと反戦映画です
この映画みて反戦感情持たない人はいないですよ


配役が素晴らしい
前述したタイカは言うまでもなく、サムロックウェルやスカーレットヨハンソンがとても素晴らしい演技をしてます
今回は特にジョジョの母役のヨハンソンに心を向けました
洗脳により間違った方向に進もうとしている息子をなんとか軌道修正しようと、劇中何度も息子の靴紐を結んであげる母
この映画ではこの靴紐を結ぶという行為が大きなメタファーを持って描かれてます
愛しているのになかなか正しい道に進んでくれない
母の深い愛と苦しみを思うともう涙が溢れてきます
二人がダンスするシーンは名シーン
きらきら感じ、とても素敵です
ヨハンソン底なしにすごい女優です

イマジナリーヒトラーはおそらく、ジョジョの頭の根底に根付いてしまった洗脳を表しているのだと思う
映画が進むにつれ登場シーンが少なくなって行くんですよね

サムロック演じる大尉もカッコよかったなぁ
普段はそこまでなのにここぞという時に助けてくれる
戦争の中でも自分の型を保持し、それに従い行動する
とても勇気がある
変に優しい言葉をかけないところも良かったですね
やっぱりサムロック良いよ

ジョジョとヒロインの掛け合いはとてもおしゃれで、なんだかアメリを思い出しました
ラストシーンが大っ好き

こんな酷いことを子供にさせていた時代があったなんてと少し思いましたが
自分が当事者となってないだけで、今も地球のどこかでその酷い当事者となってる子供がいるんだろうなぁ
この映画はハッピーエンドでしたが、現実はそうもいかないだろうし
なんとも悲しいことです

間違いなく見るべき一本です

アンタッチャブル 映画レビュー Amazonプライムビデオ

こんにゃちょわ

マクレーンです

Amazonプライムビデオでの鑑賞になります

映画レビューです

ケヴィンコスナー主演、アンタッチャブル

だいぶ年季入ったレトロもの

それではいきまっしょい

 

オープニングの音楽と表題の出方からもうセンスあります
禁酒法が施行された時代のシカゴが舞台なので、ファッションや武器もレトロでキレてます

法で酒の売買が禁止される中、酒の密輸でギャングが富を得ていた
そこに財務省から派遣された捜査官が警察と共に過激な捜査に出る

ケヴィンコスナーが若いです
ポストマンやウォーターワールドの頃よりさらに若いです
ザ.ロックのショーンコネリー
忘れちゃならないアンディガルシア
みな個性的でキャラが立っててキレてます
カッコ良いですねー

序盤で主人公が話してますが
酒が及ぼす悪影響は別として法は法だ

酒を法で禁じられたら私としてはタヒぬしかなくなります
当時同じように思ってた人は少なくないはず
誰もが不満を唱える中、自らの心情は別として愚直にそれに従い、取り締まる
そこに強い使命感を感じます

汚職警官だらけの世の中で、誰が味方か分からない中、型作られた正義を実行する
危険も伴うことで、そうそうできることじゃない
すごいぞコスナー
私としては、悪(ギャング)が蔓延ることは許せないが、庶民の娯楽を法で禁じることには賛同できないかなぁ
しかしそれも個人の意見
法は法だと割り切って仕事するのが仕事人としては正しいんでしょうね

使命感あふれる主人公チームとは対照的に圧倒的な悪として存在感もりもりなデニー
冷酷ぶりが組織の強さを物語ってます

明らかに劣勢な中、少数精鋭で粘り強く立ち向かう姿は惚れ惚れしますね

後半の階段での戦闘シーンはもはや伝説です
ガルシアがまじかっけーの
しかし、ベビーカー落ちるの遅過ぎない?
それともコスナーとガルシアの動きが速い過ぎるのか?
X-MENとかアベンジャーズのアイツとかDCのフラッシュくらい速くない?
カッコ良いから良しとする

シザーハンズ 映画レビュー

こににゃちょわマクレーンです

映画レビューです

Amazonプライムビデオです

シザーハンズです

それでは行きまっちょい

 

 

不覚にも涙してしまった
ハイセンスなカラーで送る切ないファンタスティックラブストーリーです
切ないですよね

人里離れた城に一人住む人造人間エドワード
彼の創造主は、彼の完成一歩手前で亡くなってしまい、彼は手がハサミのままに
城に訪問してきた化粧品セールスの女性に連れられ人里に降りることとなるが、、、
てなストーリー

街並み、車、服が色々とりどりで夢の国のよう
そこに全身真っ黒、顔面真っ青な人造人間現る
ハイセンスです、はい
一見、明らかにヴィランなビジュアルのエドワードは純粋でとても心優しい
しかし、育ってきた環境故に社会性が乏しい

子供向けなストーリーにも見えますが、実は深い真意があるのではないかと思いながら観てました
何度か観たことある映画ですが、今回はこれまでとは違った見方ができたような

まず手がハサミという点ですよ
手って日常では必要不可欠といっても良いほど身近で便利なものです
健常者にとってはそれが当たり前でも、手がハサミのエドワードにとっては困難なことばかり
食事ひとつに難儀し、ウォーターベットを穴だらけにしてしまいます
見ていて非常にもどかしく思える
やりたいことがやりたいようにできないこと
なんだか、ブルーハーツの「僕の右手」って唄を思い出しました

あと、人間の心の移り変わりの早さ
物珍しいものにはよって集り、流行るが
ちょっとしたアクシデントで徹底的に拒絶し攻撃する
人伝に情報が伝達される様は、ネット社会でも似たようなものがありそう

異形が故に類い稀ない能力を発揮するが、一度肌に触れれば簡単に傷つけてしまう

これは人間社会の複雑さや難しさを表してるんじゃなかろうかと思いました
微妙で危うく繊細な社会
適合できなければ排斥される
おおらかで好きな人にはとことん一途な優しいエドワードが一度はもてはやされるが結局城に追いやられる様はとても悲しかったです
でも、人間社会ではそれが普通で
とても複雑ですね

若き日のジョニーデップとウィノナライダーが出てますが
ジョニーデップの演技がうま過ぎて素晴らしい
ウィノナライダーが可愛すぎて恐ろしい
本作やビートルジュースの彼女が大好きです
デップは表情だけでなく動きも個性的で
人間でもロボットでもないエドワードだけの動きをします
感嘆です

序盤から疑問に思ったのは
お母さんはなぜエドワードを自分の家で住まわせることを決めたのか?
劇中のセリフから、他の家と比べて裕福ではないと思われる(それでも普通の生活をしてましたが)
化粧品のセールスもうまくいってなさそうですし
豪華な生活を羨ましがるような描写もありました
そのような思いを抱えながらも、異形な人造人間をなぜ招いたのか

1.孤独な人造人間に情が湧いたもしくは、どこか自分と似た部分を見た
2.異形故の話題性や経済効果を期待した

劇中のお母さんの所作を見ても、2はなさそうなので、おそらく1
ほんとに優しい人なんでしょうね
ほっとけなかったのでしょう
でもその優しさが仇となってしまった
まぁ登場人物全てにとって仇だけではないでしょうが(一人お亡くなりになってますがね)
人間社会は難しい

愛する人に触れられない
切ない

氷の雪が舞う中、ウィノナライダーが踊るシーンは映画史に残る美しさ

マイノリティリポート 映画レビュー

(ダメクルーズ)

どもこなやちわ

マクレーンです

今日も映画レビューとなります

本ブログはお小遣い稼ぎが目的なので、少しでも良いと思った方は、Amazonで買い物する際、本ブログに掲載している広告からAmazonに入っていただけると嬉しいです

掲載している商品以外でも、経由したら成果になるみたいなので

 

ではでは、

本日の作品は

マイノリティリポートです

スピルバーグ監督のSFですね

それではレビュー行ってみまっしょい

 

たしか本作は小学生の時に映画館で観たんだよなぁ
当時の自分には難しい陰謀ストーリーでしたが、展開がおもしろかったことは覚えてました
久しぶりにプライムで鑑賞
ストーリー以外にも未来の世界観や未来犯罪という概念のおもしろさに気づきました
職業柄、未来犯罪には興味が湧きました
今の司法って、全て「起こったこと」に対する手続きなんですよね
未だ起こっていない、将来のことに対する措置は行政になるんです
それが本作では、未だ「起きていない」犯罪に対する捜査や逮捕が描かれていました
着手する前に裁判官的な人にリモートで捜査の許可を取っている描写がありましたが、犯していない行為に対する逮捕はあまりに人権侵害なのではと思いました
案の定、その点は物語上も争点となっていました
起こしてもいない犯罪に対してなぜ逮捕ができるのか?
それは、プリコグの予知夢に確実性があり、未来が「決定的」であるから
未来が決定的であるという点はTENETと似てると思いましたね

そのような司法の流れ以外にも未来の街並みや技術、社会の描かれ方が非常にリアルでした
当たると激しい吐き気を催す警棒はユニークですし
網膜の記録で個人を特定され、街の至る所に検査機器があるというのも、将来あり得そうで面白かったです
字幕が網膜「走査」ってなってるのがとても良かった
データ化し、管理社会となるんですね

陰謀的なストーリー、こてこてのSF世界
さすがスピルバーグと思うのはそれだけでは終わらないから
大衆を惹きつける粋なシーンがいくつもある
物語の進行に必要ないコミカルなシーンを挟むところが巨匠たる由縁でしょう

トムクルーズがカッコ良いです
トップガンの時よりよっぽどカッコ良い
彼に形だけのカッコ良さを演じさせたらダメだよ
行動する信念ある人間を演じさせないと

とても不思議なのが、プリコグの3人たちはどの視点から未来が見えるのか
どの程度の範囲内の未来が見えるのか
自分の未来が見えるってのはなんとなく分かる気がするんですが、赤の他人が殺される事実をどうやって知り得るの?と予知夢の仕組みがとても気になりました
本作ではそこもあまり掘り下げてはいませんでしたね

視野を広げれば、街の犯罪を抑止するためなら、三人の自由を奪っても許されるのか?という争点にも辿り着きそう

3時10分決断の時 Amazonプライム 映画レビュー

どもこななち

マクレーンです

今日も今日とて、映画鑑賞です

Amazonプライムビデオですぞ

原題は3:10 TO YUMA

それではレビューで、わっしょい↓

 

 

 

みなさん本作を知っていますか
あまり知られてはいないけれど
クリスチャンベイル、ラッセルクロウと二大俳優主演で贈る、熱き漢たちの西部劇です
とても好きです
グッと熱くなります

西部劇ってのがまずシブいですよね
明日に向かって撃て、なんかが名作と言われてますが、私にとって本作も名作です

凶悪犯であるラッセルクロウを、戦争で足を負傷したクリスチャンベイルが3時10分発のユマ行き汽車に乗せるまでの護送を務める話です
劇中通して主人公ふたりの対照的な性格が、その行動から語られます
最初から最後までベイルの表情で語る演技が良いんですよね
ダークナイトシリーズでもそうですが、ベイルは内に閉じ込めた強く複雑な思いってのを表現するのがグッドですよね
大好きですベイル
どのような困難な状況でも誇りや信条を大切にするベイル
不名誉というレッテルを自身に貼ってしまった彼が、息子に、そして彼自身に誇りの大切さを、命を賭して訴えます

対するは冷酷な犯罪者ラッセルクロウ
ベイルとは対照的に、欲望に忠実に生き、目的のためなら手段を選ばない
仲間の命すら切り捨ててしまう
いや、仲間などと呼べる存在は彼にはいないのかも
短絡的、情緒的に見えますが、実は心の奥底には信条を持っていそうで、その複雑な深みが鑑賞者を魅了します
なんたってあのラッセルクロウですからねグラディエーターアメリカンギャングスターの

ベイルの信条が揺らぐ描写など
現実は厳しく、思い通りにはいかない様子が分かります
そこで何を大切にするか、どう動くか
たまに、対照的なふたりが協力したり、共感しているようなシーンがあり、心と現実の複雑な絡み合いを思い知らされます


人の真意は行動で決まる
ベイル演じるバットマンのセリフです
いやはや、お堅い人間が似合う俳優だ

時代背景もあって、バッタバッタと人が撃たれて死んでいきます
命を粗末に扱っているかのような描写ですが、ほんとにあった時代なんでしょうね
法整備され比較的安全となった今の日本
命の危険は身近なものではない
明日生きられるかどうかも分からない
そんな時代の本作では、保障された長い時間を生き続けるための経済的術を模索する現在よりも、その時々「どのように」に生きるかを重んじていたのかも知れません
今の我々には分からないですね

とにかく、ラスト20分がたまらなく良いです
グッとグッと心が熱くなります
ぜってー見てくれよな!

TENETを観てからというもの、信条という言葉を多用するようになってしまった

バットマンVSスーパーマン 映画レビュー

惜しい1本
全体的に展開がチープやよな
偉大な原作をさらにクロスオーバーさせてるのをそれまたさらに映画化してるから致し方ないとこあるかも知れんけど、少し目につくよね
けっこうバットマンを主軸に描いてるけど、彼の影を含んだキャラを描ききれてない
アフレックバットマンが悪いわけではないけど
そんな展開にはならんやろって思ってしまうんさな
あと、ノーランのダークナイトシリーズと無意識に比べてしまって、やっぱ著しく劣ってると感じちゃうよね
仕方のないことかも知れん
あんな、封印されしエクゾディア的な完全体作品なかなかないからね
でも、今後バットマンを描く映画は、絶対ノーランシリーズと比べられてしまう運命やと思う
ジョーカー役も、きっとニコルソンと比べられてきたんやろうけど、ヒースはそれを見事に打破したね
それはさて置き
この映画、けっこうアメコミのダークナイトリターンズを基にしてるね
アイアンゼブラーマンスーツのバットマンや核にやられるスーパーマン
ただ、原作のが本作の8千倍おもしろくて、バットマンとスーパーマンが戦う展開も自然に描かれてるけどね
それはさて置き
この映画は、ピンク乳首美人キャスターの人類、地球、宇宙の危険をもろともしない自由きままな行動に翻弄され、西へ東へ奔走する病んだコスプレ神がこれまたコスプレサイコパスと超美人古代人と共闘して、ホグワーツ魔法学校から逃走したトロールと戦う話
この世界では、かつて救世主を導いたモーフィアスも新聞記者で、サイモングルーバーがバットマンの右腕ときた

ストーリーちょっと説明なさ過ぎで、分からんよな
突然ワンダーウーマンが出てきて
ジャララジャンジャンジャララ
って音楽流されても困るよ
後でネットで調べて、なるほどってなるけど、そーゆーのはもう新劇場版エヴァンゲリオンだけにしてやもう
その点、アベンジャーズシリーズはうまいよな
はじめに個々の作品を小出しにして、伏線を張って、しかるべき時に回収
DCシリーズも大物役者が多数出てるけど、アベンジャーズシリーズのが人気あるのも頷けるわ

役者で言うとエイミーアダムスはどの作品でも魅力的やけど、本作は役柄のせいもあってあきまへんな、かわいそう
ガルガドットガルルガは美しい
そして名優は光るな〜
ケビンコスナー、一瞬しか出てなかったけど、誰よりも光ってた
ジェシーアイゼンバーグも良かった
唯一彼のキャラがチープさを感じやんかった

少し展開には無理があったが、人間であるバットマンが知力、経験、そしてアイアンゼブラーマンスーツを駆使してスーパーマンに戦いを挑むのはカッケかった
テロリスト集団に挑むマクレーン、フリーザと戦う悟空一行や雷星人と戦う玄野一行、そして、巨大宇宙船に向かって、帰って来たぜタコ野郎!って言って突っ込むおっさん
勝てないものに抗うってのは、本能的に勇ましさを感じるよ
人類の叡智かもな
また、バット、スーパー、ウーマン3人の共闘シーンは湧いた
戦闘の合間のキャラの掛け合いもすごく良い
全体的に駄作だと思うけど、長いので湧くシーンもありますよな1本

エイリアン 映画レビュー

 

スペースジョッキーこんな感じ

どもこにゃなちわ

マクレーンです

最近なぜかアクセスが増えております

(といっても一桁です)

なので、頑張って投稿してきたいです

そのうちAmazonアソシエイトも再開して、お小遣いかせぎできたらな

てなわけで映画レビューです

今回は「エイリアン」です

リドリースコット監督のSFの金字塔ですね


かなり久しぶりに鑑賞
2とか3は子供の頃よくロードショーでしてたので馴染み深いのですが
意外に1作目てテレビでなかなかしてなかったのよね
前回見たのはどれくらい前でしょう
20代前半に観た気がするな
久しぶりに観たくなって
最近我が家に仲間入りしたミルクしか飲まないお猿さん
そのお猿さんを見に自宅に来た母に頼んで実家からDVDを持ってきてもらいました
1を持ってきてと頼んだのに、ついでに2と3まで持ってきてくれた優しい母


とてつもない世界観と精巧な作り込み
人間が乗ってる宇宙船の細部までデザインされていて、当時から考えるとそれだけでもすごいのに
さらに異星人の宇宙船やエイリアンの身の毛もよだつデザイン
めちゃくちゃ金かかってるなと思いました
今やSF作品は世に溢れていて
メッセージとかインターステラーとか傑作を見てしまっている
さらにはアクション要素の高い本シリーズの2作目3作目が存在し、
それらと比べると本作のハラハラドキドキ度とはやはり少し劣る
しかし、前述したようにその造り込み具合が目を見張る
2作目3作目やインデペンデンスデイなどのエンタメ作を「陽のSF」とするならば
本作は「陰のSF」ですかね
陰でも間違いなく金字塔で傑作です

スペースジョッキーと呼ばれてるんですかね?
胸に穴の空いた異星人のミイラ
生前の姿を想像し難いまさしく異質の美術
プロメテウスで割と人間に近い造形が明るみになりましたが、本作だけみると人間とは似ても似つかないものに見えて、衝撃です
異様なデカさとどこからどこまでが人体なのか判別し難いビジュアル、圧巻
彼らの宇宙船も機械的ではなくどこか生物チックな造形で異質さを煽る
なんと素晴らしい
本作はとにかく細部にまで造形にこだわっている気がする

エイリアンの脅威だけでなく
一つの会社に支配された未来社
マザーコンピュータが指揮をとっている様
アンドロイドの脅威
など、さまざまなSF要素を絶妙にミックスしてます
マザーコンピュータに対してタイプして次の指示を仰ぐところは、今世間を賑わしているチャットGPTを思い起こさせる
これが70年代の映画なんて信じられますか?
24時間戦えますか?リゲインリゲイン

また、リプリーというキャラは女性の社会推進の意も含んでいるのではないでしょうか
エイリアンだけに頼り切った続編シリーズにはない深みを感じますね

忘れちゃならないのがシガニーウィーバーの半ケツです
あれほど半ケツを意味あるものにした作品は本作を除いて存在しないでしょう

血が酸で、成長速度がバカ早い
怪力な上知性さえ垣間見れる
なんともおそろしい生物です
プレデターが成人式の相手に選ぶのもうなづけますね

CGでは出せないレトロな、使い古された未来感を体感できます