平成生まれのマクレーン

映画レビューを中心にぼちぼち綴ります。絵もペイントで適当に描いてます。

「ライ麦畑の反逆児」を見た

どもこねねちわ

マクレーンです。

休みが終わろうとしていますが、いかがお過ごしでしょうか。

あちしは。。。

あちしはというと、非常に疲れますた

非常に。。。

そして明日からまた始まるわけですが

いったいこれはいつまで続くのですか?

なんだか

暗い未来から錆びた鎖が伸びて、

それがあちしの首輪に繋がっているようです

あちしは鎖に引っ張られるように下を向きながら、引きずられるように歩いていく

もちろん、足取りは重い

 

はい、てなわけで映画レビューです(え( ゚Д゚))

今回の作品は

ライ麦畑の反逆児」

です

気になっておりました。

もちろんAmazonプライムビデオですよ

それでは行ってみまっしょい↓

 

 

 

 

予想以上に良かったです
人物史だしその人のことを知らないと難しいかもと思ってましたが、非常に楽しめた
大きな抑揚があるかというとそうでもないんですが、セリフひとつにグッと深く引き摺り込まれます

ライ麦畑で捕まえて
の作者サリンジャーの半生を描いています
ライ麦畑は読んだことないですが、文学史に残る偉大な作品みたいですね

 

 

本作の主人公は富裕層のおぼっちゃま系自信家青年
お金がたんまりあるからなのか、世間を上から見下す感じ
風貌もいかにも金持ちって感じですが、バーで女の子をひっかけようとするところはダーティで逆に好感を持てる
作家志望の彼は大学で講師であるケヴィンスペイシーと出会うんですが、
その講師の言葉や二人の会話がすごく引き込まれます

 

 

 

 


自分も映画、漫画、小説が好き
ということは物語が好きなんですよね
それに伴って言葉ってのも好きだし
そういった物語や言葉が好きな方々はこの二人の会話に非常に興味がそそられると思う

物語っていいですよね

いろいろなことを考える余地があるじゃないですか

最近世間で流行っているというか、バズっているティックトックやYouTubeとかって

物語性というかそーゆーの薄いと思う

時間も短時間だし、斬新なものやファニーな一部分にフォーカスを当ててトリミングする

アニメや漫画も、真新しいだけで深みがないものが多々あるように感じます

あちしは時代に置いて行かれています

だから、生き難い

 

 

 

 

 

本作に話を戻します(え( ゚Д゚))

サリンジャーは時代背景から戦争の荒波に巻き込まれたり、人間関係に悩んだりし、紆余曲折あるドラマが展開します
タイトルにもあるように反逆的に世間を皮肉る彼の性格が戦争で変わってしまったりそれでも変わらない部分があったりと

 

 


主人公は才能に溢れていますが、非常に難しい人です
天才ってそんな人が多いんだろうけど、そーゆー人ってきっと生きにくいんでしょうね

主人公の生きにくさや苦しみを目の当たりにする見てる側からすれば、何があっても自分の好きな「物語を書く」ことをやり続け、結果、成功するという本作は、王道サクセスストーリーよりもリアルな複雑さがあり、共感を呼び、故に大きな感動があります。
自分の考えを曲げない傲慢とも取れる生き様が不器用でも立派と思えるんですよね

あと、親との対峙や和解や恋愛や夫婦のことなんかも描かれてて

ほんとにサリンジャーの人生を覗き見るって感じです。

 

 

 

 

 

主人公役のニコラスホルトって俳優
すごいですね!
彼がいなきゃこのような出来にはなってなかったであろう
最近、色々と言われておるケヴィンスペイシーも流石の存在感
劇中、二人の関係が一番気になります
ケヴィンのキャラも良いんです
物語を愛してるんです

 

物語を愛するすべての人に捧ぐ傲慢な作家ストーリーな1本