平成生まれのマクレーン

映画レビューを中心にぼちぼち綴ります。絵もペイントで適当に描いてます。

「ガタカ」のBlu-rayを買って見た

ども、こねねちわ

マクレーンです

シルバー仮面

じゃなくてシルバーウィークですが、いかがおすごしでしょうか

あいかわらず世の中は残酷でしょうか

少年よ神話になるのでしょうか

あちしは、映画をみました。

ので、レビューです

本日の作品は、

ガタカ

これ、ものすごく面白いんですが知名度はそこまでなのかな

知ってますかね

それでは、行ってみまっしょい

ネタバレはなしでごわす。↓

 

 

 

 

あちしが本作を初めて見たのは確か、高校の時に木曜洋画劇場ででした

世界観がリアルで、しかもそう遠くなさそうな未来で

かつ人間ドラマに重きを置いております

今回久しぶりにみました
ラクマで安くBlu-rayを購入したのです
購入するかどうか迷いました
だってBlu-rayって媒体がいつまで再生できるかわかんないじゃん?
でもやっぱり欲しかったので購入
買って大正解
これは満点でしょ
満点大SFでしょ

 

 

 

 

あらすじは。。。

遺伝子科学が進んだ近未来
遺伝子により差別される社会で、他人になりすまして宇宙に行くことを目指す不適合者

 

はなから切ない音楽と共にはじまる
この音楽がかなり良い
ブレードランナーやエイリアンみたいなやたらめったらな未来じゃなくてほんと十数年後?くらいの話

生まれてすぐの遺伝子検査で病気になる可能性や寿命が判明する
赤ちゃんは遺伝子操作でより良い個体を作ることがセオリーな時代
すごくあり得る未来でリアル

 

 

 

 

 

あちしは最近思う
成功するかそうでないかほぼ遺伝子やろ
努力も必要だが、努力は遺伝子が備わってこそだ
てか努力できるかどうかも遺伝だったりするみたいだし
この世界は歴然と不平等である
だからどうだとか言わないし、成功しなくたって良いだろうけど、不平等で不公平なのは確か
しかし、イーサンホーク扮する本作の主人公は不運とも言える不平等をもろともせず一途に抗う
それは夢のため?はたまた自分を認めさせるため?その両方なのか
とにかく一途に、直向きに、劇中のセリフでもあったように
「戻ることを考えず、ただ前だけをみて泳ぐ」ように
その強い信念、悲しくなるほどの努力に心打たれる

辿り着きたい場所を持ってしまった人間(漫画「3月のライオン」のセリフです)

何と引き換えても手に入れたいもの、成し遂げたい夢

そんな夢や場所って、突然ふと湧いて出るものじゃなくて

それまでの人生経験にきっかけや理由があるような、本作をみてそんなふうに思いました。

 

 

 

イーサンの出演作は、良作が多きです。

本作はイーサン以外に、ジュードロウユマサーマンが出てます

イーサンもジュードロウも若い!

タランティーノ作品ではひどい扱いをされがちなユマサーマンも、本作ではかなり美人です

イーサンももちろん良いんですが、ジュードロウの切なさが良き

挫折した才能人感、終わった、いや、終わらせてしまった人感が出てる

恵まれた神の子なのに、人間的な弱さがあって共感を誘う

本作、リアルなSFだけじゃなくて、音楽にマッチする切なさが滲み出てるんです
それはジュードロウの演技のおかげかもしれません

 

 

 

 

ことあるごとに海を泳ぐ主人公
え、今泳ぐ?と感じたりもしますが、きっと何かのメタファーがあるんでしょうね
大事なシーンでもありますし

 

才能と努力が大きなテーマのような気がしますが、感動はそのテーマではなく、劇中の登場人物のそれぞれの生き方にあると思う
心情描写が良きです
イーサンが海辺で石を使って凍えながら体をこするシーンが切なくてグッとくるんです

 

「It is possible!」
このセリフに全てが詰まってる

SFドラマの最高峰な一本